こんにちは。
演劇ワークショップを主催しているo-stageの椿留美子です。
先月から始まりました演劇ワークショップ。
今回も甲府の安立寺本堂を稽古場としてお借りしています。
こんな由緒ある本堂をお借りできて感謝です。
こちらのお寺では、演劇公演や落語会、縁日など楽しい催しものをやってらっしゃいます。
そのほか、書道教室などの講座も。
まさに地域とともに愛される親しみのあるお寺ですね。
今回の演劇ワークショップは小学生のお子さんも参加してくださってのスタートです。
小学4年生のuちゃん。
なんと、山梨でも中心地から外れた山の中(うちもそうですが)から2時間くらいかけて
お母さんが連れて来てくださっています。
それも学校を早退して。
事前にはお母さんからご相談もありました。
このワークショップは特にお子さんを対象としたものではなく、
年齢制限はないのでもちろんウェルカムなのですが、参加者は大人ばかり。(平日の昼ですからね)
私も大人の中にお子さん1人というのは初めてだったのでどうなるんだろう!!とわくわく。
とにかく、1回体験レッスンとしてやってみて本人に決めてもらう、ということになりました。
初日のワークショップでは、
リラクゼーションや想像の中で遊んでもらったり、といろいろなワークをやった中で、
「相手の言葉を聞いて素直に返す」
というワークをやってみました。
絵本を題材にしていたので取り組みやすかったかもしれません。
そこで、uちゃんの本領発揮。
大人にはない、自由な発想で他の参加者のみなさん、やられていました(笑)
最後にuちゃん、
「参加したい」
と即答してくれて、喜ぶ大人たち。
ワークショップの仲間入りです。
私たち大人はまず社会生活で緊張しきった身体と心を取り戻すところから始まります。
しかし子供はゆるんだ身体で自由なんですね。
だから相手の
言葉も、
視線も、
雰囲気も、
音も。
空気も、
素直に感じられる。
そして感じたことに対して素直に答える。
これって、台本に書いてあるとなかなかできない重要課題です。
本当に、別の人の人生を味わって歩んでみたいと思ったとき。
物語の世界に揺られて幸も不幸も受け入れ、生きる快感を得たいと思ったとき。
素直に感じて
素直に答える
これができるか出来ないかで180度変わります。
そのために俳優たちは日夜訓練をしているのです。
そして、俳優に限らす、私たちの生活の中でこれを獲得するということは
「凝り固まった心の筋肉をほぐして」
「良質で柔軟な筋肉を作り」
しなやかに生きていくことができる。
そういうお手伝いをしたいと思っています。