東京での音楽朗読劇
の公演が終わりました。
今回はライブハウスというとてもカッコイイ空間です。
それも老舗のライブハウスということで取り巻く空気が違う。
前半音楽劇、後半ライブという組み合わせで行われました。
こういったコラボ公演はよくやりますが、
どちらのカラーも違っていて2度楽しめる!という企画で好きです。
今回ご一緒させていたたいたピアニストのRIKAちゃん。
打ち合わせ後リハーサルを終えて彼女が、
「お芝居って疲れるね。集中がちがう」
と言いました。
それを聞いて、昨年お芝居の経験が少ない方々とご一緒したことを思い出しました。
あの時、私が本番前からスケジュールを組み立てていたかと思うのですが、
本当にみんな疲れていました。
え、みんな疲れるの??
と驚きました。
そう、私はわかっていなかったのです。
私のペースで組み立ててはいけない。
お芝居の体力って普通に考える体力とは違うんです。
体力とは通常は持久力とか、筋力、身体能力、肉体能力などと考えられます。
お芝居の場合は、
本番近くなると2時間近い芝居の通し稽古、抜き稽古が延々と続きます。
そして、本番は1日に多くて2回行われることもあるので、時には通し稽古を2回やることもあります。
これ、すっごく疲れます。
1回通すのだって全神経を注ぎ、頭をフル回転させていくのに、それを2回とは。
でもやる。
お芝居の体力って、肉体的ももちろんあるけれども、大半は精神的な体力ということでしょうか。
精神的な集中力であり、持久力である。
私はやり続けて自然に身についてきたのかもしれません。
でもやはり、年齢とともに落ちてきているということもあると思います(笑)
地方公演では、朝会場で道具を搬入して仕込んで、公演、すぐまたバラす(セットなど解体して車に詰め込む)。
そして次の会場に行きまた搬入して仕込む。
この繰り返し。
考えるだけでうんざりしますよね。
「せっかく素晴らしいセットを作ったのにすぐ壊すんかい!」
という話です。
でもそれが旅公演(地方公演)の宿命なのです。
1年中それを繰り返している劇団もあります。
表舞台はスポットを浴びて一見華やかに見えても、裏ではうんざりするほどの汗を流しての体力勝負。
その「うんざりするほどの汗」がないと華やかで憧れの舞台はできないのです。
表と裏。
今回の公演でも感じたことでした。
明日は甲府で本番です。
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