先日、「緊張」原因について考えていきました。
本当に俳優にとって「緊張」はついて回るものですね。
俳優だけじゃなく、日常でもですが。
大きく2つ考えられる原因としては
➀自信がない
②不安がある
ということでしたね。
そのうちの
②不安
について今日は掘り下げてみようと思います。
そう、この「不安」というやつ、なかなか厄介なんです。
「不安」というものは
「自分をよく見せたい」
という気持ちから来ていて、それを取り除く方法として
自分の心の状態をよく見てみる。
そしてそのままの状態を受け入れる。
という内容のお話をしました。
今日はそれにプラスしてもう一つ頭に置いていただけたら、というお話です。
緊張の原因はたいてい2段階になっているんです。
緊張
↓ 原因
不安
↓ 原因
よく見せたいと思う気持ち
この「よく見せたい気持ち」という
ささいなプライドが原因なのです。
私たちは理想というものがあって「もうちょっとこうやってみたい」とか
「理想に近づきたい」とか、大きな目標に向かってやると思います。
そういった現実と理想とのギャップに悩み、そこで緊張が生まれるということがとても多いのです。
そこで、私たちの稽古場(ワークショップ)では
出来なくていい
がんばらなくていい
自信は持たなくていい
という底辺から始まります。
大きな目標というよりはまず小さな目標から積み重ねていく、ということをやっていきます。
富士山に登るより、近くの野山を駆け回ってみよう!
ということですね。
小さな積み重ね、ちょっと出来てよかった!という喜びの積み重ねが自信につながるんですね。
自信が持てるようになると不安も和らぎます。
例えば
大きな声を出さなければいけない
舞台というものは観客席の後ろの端っこまで声が届かなくてはいけない
というプレッシャーで余計のどの筋肉が固くなってしまって出なくなる、ということがあります。
~しなければいけない → ~出来ないかもしれない
となってしまうんですね。
では発想を変えて、
客席の半分くらいまでは届きそうだ → 出来るかもしれないぞ
という風に考えるだけで、筋肉はほぐれます。
稽古というのは少しずつの積み重ねです。
やわらかい柔軟な心と身体を作っていく場所です。
失敗するのが当たり前、
底辺から始める
そういう意識を持って、緊張や不安と戦うのではない。
ということを頭に少し置いていただくだけで変わってくるはずです。
緊張して不安でいる自分を認めてあげて
出来なくても大丈夫、まずは野山を駆け回るのだ、という気持ちになると
思いのほか力が発揮できることも。
まずは、そんな自分になれる稽古場を見つけることも大切になってきます。
只今募集中のワークショップ
ライン@に登録すると、ワークショップや公演情報がいち早くGetできます!
お申込み受け付けています。
1:1のトークもできますのでぜひ登録してください!