「演技者のためのワークショップ
~今アーティストとして必要なこと」
今月から始まり、昨日2回目のワークショップでした。
今回は
「演技者=俳優」
ということにスポットを当てて、探求していきます。
お芝居、演劇の世界で、何をやりたいかというとおそらく
「俳優」
と答える人が多いのはないでしょうか。
「俳優」はダイレクトにお客さんから見られますし、スポットも当たるし、なにより
目立ちます(笑)
テレビや映画の俳優さんにあこがれる・・・ということもありますね。
その厳しいプロの世界、ハリウッドで活躍するような世界でも通用する俳優修業の一端を
このワークショップで体験できます。
一線で活躍する俳優、演出家が集まるニューヨークの学校で勉強された
ナガノユキノ氏のワークショップです。
本場の俳優たちが実際にやっている訓練を私たちにもわかりやすく、さらにナガノ氏が研究した
オリジナルのメソッドも組み込んで私たちに伝えてくれます。
今回は3回限定のコースになっています。
まず1回目は
「真実の感覚を磨く」
私たちはなぜ演劇をやるのかという熱い座学。
私たちは情報にあふれた世界で生きています。
流され、影響を受けることがほとんどです。
物質文明は芸術を退化させる、ともいわれています。
今こそ、真実を見抜く目を養わなくてはなりません。
アーティストにもっとも必要なことを学んでいきます。
後半は身体を使ったワーク。
フォルムと感情の流れを体感するものでした。
「形」が代わると「心」も変わる?!
そんな体験をしていきました。
昨日の2回目は
「キャラクター作り」
という具体的なことを学びました。
キャラクターを作っていくうえで必要とする大切な
5つの準備
それを準備することで、自分に作用し影響を受ける。
そして、頭で考えていたことではなく、感覚でその役をつかんでいく。
こういう風に書くとなんだか難しそう??
と思ってしまいますが、実際にやってみると
おもしろいのなんの!
自分から出てくるものにもびっくりだし、
人の演技を見てもどんどん変わっていくさまが興味深い。
このワークでは必ず、自分の感想と他の人がやったのを見て感じた
感想をその都度言っていきます。
それが自分に落とし込むことになり、再確認できる。
そして必ず、他の人から見た自分に対する感想も聞けるので
「人から見るとこんな風にみえるんだ」
と、新たな発見が!
今回はシェイクスピアの「リア王」のセリフから抜粋して稽古していきました。
シェイクスピア
難しそう
古典でしょ
となんだか引いてしまいそうです。
それによっぽど好きか、必要に迫られないとふつうはなかなか読まないですよね。
それをあえてみなさんに読んできていただき、読みたいセリフも持ってきてもらいました。
そして、自分が思った役のイメージで最初は読んでみるんですが、
その時にひとつずつ、ナガノ氏が準備していくものを教えてくれます。
その時に、全く違うものが生まれてくるのです。
これはこんな役だったの!
と新たな発見や、ちょっと違ったかな、と思ったら次の違う準備が
与えられて、さまざまな役のキャラクターが生まれてきます。
本当に面白い、心が躍るワクワクするワークショップ。
演劇を目指すわけではなくても表現のおもしろさを体感できる興味深い時間です。
次回は最後のワークショップ、3回目になります。
それぞれの方の中にどんな輝くものが発見できるかとても楽しみです。
演劇は人生を濃くする
心が躍り、私たちの中に眠っている表現したい欲求がむくむくと目覚めていきます。
身体も心も元気になる。
そんな演劇ワークショップをやっていきたいと思っています。
昨日2回目のワークを終え、興奮冷めやらぬ参加者さんから感想をいただきました。
「今日はありがとうございました。
すごく濃い時間で、ついていくのも大変で頭がパンパンでしたが、夜寝る前になって
しみじみしています。こんなすばらしいワークショップを私が受けられるなんて人生の
奇跡的な出来事だよなーと。
特に今日は少数でユキノさんをひとりじめ!?というか。遠くから来ていただいて、
こんなに情熱的に教えてもらえるなんて。
私はその成果を舞台で返せないことが申し訳ないのですが、でも毎年4クラス約150人の
高校生に国語を教えているなかで、何かを伝えていきたいと思いました。わくわくです。
なんだか寝る前に興奮して長文スミマセン。来週も楽しみにしています。」
来週のワークショップは4月13日(土)13:00 甲府駅近くで行われます。
もしご興味のある方はご連絡ください。
はじめての方も大歓迎です。
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