今月もフリースクールの演劇ワークショップに行ってきました。
今回はちょっといつもと違いましたよ。
最初に「今、自分はどんな感じ?」っていうのをみなさん一人一人に聞いていくのですが
その時に思いが溢れて止まらなくなったんです。
彼は学校に入ったばかりで、いろんな思いを溜め込んでいたんですね。
自分を認めて欲しい
わかってくれない
などなど。
大人になると吐き出す場もなくて、どんどん溜め込んでいき、
表に出すと大人じゃないから、なんて思っちゃいます。
そうやってどんどん心も体も悪くなることが多いです。
現代社会のストレスによる心の病ですね。
だから、彼が溢れさせてきた時(彼は子供ですが)
すごいなあと思いました。
大人も見習わなきゃ。
まあ、周りもびっくりしますがそこはさすが!まあるい学校の子供たち。
真剣に受け止めて自分の思いを話してくれます。
ここで、ワークを取り入れて
「口を挟まないで真剣にきく」
というのを3分ずつやってみました。
一人が話しているところへ何か意見を言いたくなるものですが、そこはじっと我慢。
喋っちゃいけません。
その代わり自分の番には思いっきり喋ります。
口を挟んじゃいけないっていうのがちょっとみんなには厳しいかったみたい 笑
でもじっと我慢して頑張りました。
そして話を聞いているうちになんかお互いに(不思議なんですが)
ものすごく包容力が生まれてきました。
大丈夫、大丈夫
嫌いじゃないよ
自分も悪い
そしていつの間にか自分で問題提起しておきながら
自分で解決していく。
あれー、スッキリしているではありませんか。
見ているこちらがものすごく勉強になりました。
子供の頃、ここまで素直にものを言い、素直に聞き入れることができたら
大人になっても大丈夫だなあ、と妙に安心感。
解決していく術を知ってやっていける。
こうやって話し合う、「本当に話し合う」ということが大切なんですね。
今回は大人が勉強させられた貴重な体験でした。
最後にそれぞれの感想で
「被告と裁判官みたいだった」
という言葉もありました。
あれ、タイムリーに今日持ってきた台本はそんな話!
後半は裁判所の台本をみんなで読みました。
前半の話あいがうまく生かされているようです。
演劇ってそうなんです。
ぶつかって本音を語って自分をさらけ出すところから始まる。
そしてどんな役の気持ちにも心よせる。それもアリだなあと。
「これは自分かもしれない」
「自分がこの立場だったら」
いろんな考えの人がいて、生まれた環境があって、人種があって
今のしがらみがあって。
体当たりの演技
という言葉がありますが、体を実際にぶつける訳ではありません笑
自分の精神のギリギリのところまで追い詰め掘り下げて役に迫っていく。
とっても辛い厳しいこともあるけれど、それをやっていくのが俳優ということなんですね。
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