「演劇」
というのはセリフを言って、決められた動きをして物語を進めていく・・・
というふうに思われてる方が多いかもしれません。
確かにそういうものもありますが、ここでいう「演劇」はそういうものではありません。
内面からあふれ出てくるものを使っていきます。
人間には「感情を吐き出したい欲求」があります。
古来、ひとは、集い民族的な踊りや歌で自分たちを表現してきました。
それが古くはギリシャ神話から演劇的要素になり言葉を発して受け継がれてきたのです。
もともと遺伝子の中に組み込まれている「表現したい欲求」。
そこにアクセスして、やらずにはいられないものを形にしていくのです。
このワークショップで得られる3つの輝き
自由・・・学校教育で培われてきた「こうしなければいけない」という概念を
壊していきます。出来なくていい、ダメダメでOK!というところ
からはじまり自由を獲得していきます。
発見・・・戯曲の世界を考え、寄り添い、セリフを読むことで自分の想像を超えた感情が
あふれ出し、びっくりするような表現やひらめきが飛び出します。
なんでもあり・・・演劇に決まった答えはありません。
俳優は生涯修行といわれるように探究し続けます。
つまりは完成もないのです。「なんでもあり」だと楽になりませんか?
「なんでもあり」を手に入れて自由自在にはばたいてみましょう。
落ち込んでいてもワークショップ後にはスッキリする。
仕事で疲れていても目が輝く。
体調があまりよくなくても、元気になる。
そんな方がたくさんいらっしゃいます。
なぜ「演劇」なのか?
「自分解放」とか「自分探し」「個性発見」
などの文字が並んでいるのをみると自己啓発セミナーとどう違うの?
と思われるかと思います。
自己表現したいのなら、文章を書くもよし、絵画や音楽などほかの芸術もあるでしょう。
もちろん、そのような芸術も表現方法としてとてもよいと思います。
では演劇がこれらと違う点は?
違いません。
全部演劇の要素なのです。
つまりは演劇はこれら全部をひっくるめた
「総合芸術」
であるということです。
ことば(文章)を使い、美術(絵画、立体美術)、音楽を使います。
その中に、創作的な舞踊を取り入れたりすることもあります。
人間の感覚機能の80%以上をしめるといわれる視覚を使い、
2番目に割合の多い聴覚を使います。
観る側(観客)に置いては大まかに2つの感覚ですが、
やり手側(俳優)からすると、あとの触覚、味覚、嗅覚もフル活動です。
そして演劇においてなにより大きな力は
「物語」
の力です。
「世の中を変えられるのは物語である」と、ある著名な作家はおっしゃっています。
幼い子どもに絵本を読み聞かせるのはなぜか。
必ずといっていいほど昔話は読み聞かせますよね。
絵本の中に、やってはいけないこと、人に接するときの心構え、
しつけや教訓がぎっしり詰まっているからです。
昔から人はそうやって子どもに教え、伝えてきたのです。
さて話を戻しますが、なぜ演劇なのか。
言葉を使って、五感を使って、心を使って、頭を悩ませて物語をやる「総合芸術」であるということ。
このようにいうと難しく感じられるかもしれませんが、私たちが日常でやっていることなのです。
実際に汗をかいて、頭も心も躍動する。だからこそ、
「得られるものは大きい」ということ。
俳優になりたいから演劇をやるばかりではありません。
ご自分の輝きを得て、日々の暮らしを豊かにしていってください。